本が好き。

とりわけ、お仕事小説が好きです。

鴨川食堂

 

鴨川食堂 (小学館文庫)

鴨川食堂 (小学館文庫)

  • 作者:柏井 壽
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/05/08
  • メディア: 文庫
 

 新型ウイルスの影響で、「今京都が空いている」と噂を聞きました。

普段外国人ばかりで、全然風情を感じられないから、その情報を聞いて「京都行きたい!!」と高速バスやホテルを見ていたのですが、結局予定が合わず行けていません・・・。

「せめて京都を感じられる本を読みたい!」と手に取ったのがこの作品です。

あとで書く予定の記事も、↑の事情から京都モノです。

 

 

『鴨川食堂』は鴨川流(ながれ)・こいし親子が切り盛りする、看板の無い小さな食堂です。

作中の記述によれば、東本願寺の近くで、京都駅からもあんまり離れていないようです。

鴨川食堂には『鴨川探偵事務所』という、もうひとつの商売(?)があり、料理雑誌に広告を出しているのですが、「食、捜します」の一行のみの広告のため、鴨川食堂にたどり着く人はごくわずか。

 

『鴨川探偵事務所』では、依頼人からの情報をもとに、彼らがもう一度食べたい料理(味)を再現するという、「食捜し」を専門としています。

「子供の頃に食べたナポリタンをまた食べたい」「実母の作った肉じゃがを再現してほしい」など、料理も依頼内容も様々。

読んでいてお腹が空いてくる作品です・・・笑

 

小説なので、絵とかは無いですけど、文章から「京都らしい丁寧に作られた料理」という雰囲気が伝わってきます。

京都の野菜を使っていたり、国内の有名な陶磁器を使用するなど、鴨川食堂のこだわりを感じます。

 

鴨川親子の会話でよく出てきた言葉「あんじょう」。

最初見たときは「?」だったのですが、文脈から「ちゃんと」とかそういう感じかなと推測・・・。

ネットで調べたら「上手に・うまい具合に」という京言葉なんだそう。

またひとつ賢くなりました。

 

 

京都いつ行けるかなあ・・・

転職したばっかだし、繁忙期だし、コロナもこの先どんだけ感染拡大するのか未知すぎるから、まだまだ行けそうにないな 泣