鴨川食堂
新型ウイルスの影響で、「今京都が空いている」と噂を聞きました。
普段外国人ばかりで、全然風情を感じられないから、その情報を聞いて「京都行きたい!!」と高速バスやホテルを見ていたのですが、結局予定が合わず行けていません・・・。
「せめて京都を感じられる本を読みたい!」と手に取ったのがこの作品です。
あとで書く予定の記事も、↑の事情から京都モノです。
『鴨川食堂』は鴨川流(ながれ)・こいし親子が切り盛りする、看板の無い小さな食堂です。
作中の記述によれば、東本願寺の近くで、京都駅からもあんまり離れていないようです。
鴨川食堂には『鴨川探偵事務所』という、もうひとつの商売(?)があり、料理雑誌に広告を出しているのですが、「食、捜します」の一行のみの広告のため、鴨川食堂にたどり着く人はごくわずか。
『鴨川探偵事務所』では、依頼人からの情報をもとに、彼らがもう一度食べたい料理(味)を再現するという、「食捜し」を専門としています。
「子供の頃に食べたナポリタンをまた食べたい」「実母の作った肉じゃがを再現してほしい」など、料理も依頼内容も様々。
読んでいてお腹が空いてくる作品です・・・笑
小説なので、絵とかは無いですけど、文章から「京都らしい丁寧に作られた料理」という雰囲気が伝わってきます。
京都の野菜を使っていたり、国内の有名な陶磁器を使用するなど、鴨川食堂のこだわりを感じます。
鴨川親子の会話でよく出てきた言葉「あんじょう」。
最初見たときは「?」だったのですが、文脈から「ちゃんと」とかそういう感じかなと推測・・・。
ネットで調べたら「上手に・うまい具合に」という京言葉なんだそう。
またひとつ賢くなりました。
京都いつ行けるかなあ・・・
転職したばっかだし、繁忙期だし、コロナもこの先どんだけ感染拡大するのか未知すぎるから、まだまだ行けそうにないな 泣